ファミコンノスタルジア 第1回 スーパーマリオブラザーズ ~無限1UPができない私との決別~
ファミリーコンピューター......
それは人類の宝といっても過言ではない。
(〃 ̄_ ̄)ヌーン
少なくとも私にとっては宝物以外の何物でもない。
彼(彼女?)との付き合いは約30年。付き合いは嫁よりも長い。
時には互いに牙を剥き、時には共に暇を持て余し。
その記憶は今も私の中で色褪せない。
未だに壊れることのない夢の詰まった電子機器は、まだ私と共に歩んでくれている。
ところで、私は昔のゲーム雑誌が大好きで、特にゲームに関するコラムやミニコーナーが楽しみだった。
しかし、今ではそんな雑誌も少なくなり、昔の記事を見ては、もうゲームについて、変な遊び方や、あんなことやそんなことは書けないのだろうな……としんみりする日々を送っている。
いや、そんなことではいけない。記事がないなら、何とか自分で納得できるものを書けるようになろう。プロの方に追いつけなくても、あの頃の記事を目指して、自分が面白いと思うことを書いてみようじゃないか。
そんな気持ちで、新コーナー「ファミコンノスタルジア」を始めます。
目的は「面白い記事を書く」こと。
当面の目標は「あの頃できなかった自分を超える」こと。
心情は「常にゲームへの愛と正直な心とやさしい気持ちを忘れずに」
稚拙な文章は何度も見直し、変な部分は都度改訂いたします。
それでは、よろしくお願いいたします。
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第1回である今回は「スーパーマリオブラザーズ」。
手垢のついた言葉ですが、誰もが知っている名作アクションゲームです。
当時を知らない小学生の息子でもハマる、ポテンシャルの高さは折り紙付き。
そして私がスーパーマリオ現役世代で、子どもの頃、暇があればやっていたため、子どもから見ればスイスイ進んでいくのが楽しいらしく、せっつかれる日々を送っています。
しかし、私がやったことがない、いや、当時できなかった技が一つ。
それが今回のテーマとなります。
テーマ「無限1UPの方法と解説と私ができるようになるまでの軌跡。」
私は、この記事を書く前、無限1UPができませんでした。
読者の皆様でも、できない方はいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも挑戦したこともないぜ、という方もいらっしゃるかもしれません。
最も有名なやり方は「3-1面でノコノコをゴール前の階段で踏みまくる」というもの。
今回はこれをできるようになるまで頑張り、その軌跡をここに残そうと思います。
あの頃の自分を超えたい。昔の私が今の私に重なり、ファミコンをプレイすることへのモチベーションがズンズンと上がっていく。
大人になったのだから、一つ一つ悪いところを潰していけばできるようになるはず!
動画サイトにやり方が載っていようがいまいが、自分ができないことをできるように挑戦する喜び。これは代えがたいものがあります(年を取った証拠かもね……)。
さぁ、コントローラーに魂を込める準備はできた。始めよう。
(ちなみにプレイ環境はAV改造ファミコンによるテレビ環境です。)
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さて、タイトル画面にいくまでに灰色の画面を3回ほど経由し、カセット半刺しにしてリセットボタンを押し、ようやく起動。平常運転。
大きいタイトル、左側で横を向いてるマリオ、右にブロック達(あれ?ブロックあったかな......あとで確かめます)。
この構図、バランスいいですよね。
〇1-1面
「丁寧」という言葉をかなぐり捨て、Bダッシュ&ジャンプでクリボー、ノコノコ、パックンを超えていく。
小学校低学年生にスイッチが入ったときのような爆走と連続ジャンプ。
このあと、何度も経験することになる1-1。自分の中で1-1タイムトライアルが始まるのも時間の問題でしたが、この時はそんなこともつゆ知らず。
速攻でのクリアにまずは安堵。
〇1-2面
ここも特筆することはなく、隠しワープを使用するためにゴール前のリフトを利用して天井裏に行き、3-1へ。
のちに20回ほど繰り返すうちに「キノコ二段ジャンプ」を会得する1-2が終了。
〇3-1面
ついにやってきた決戦の場。
ここで私はあることを思いつきます。
(・_・;)。。(大きいマリオと小さいマリオ、どっちがやりやすいんやろう)
この疑問を払拭できぬまま、まずは「小さいマリオで」と、何を思ったのかキノコを取らずに現場へ向かっては死に、10回ほど1-1からやり直します。
(・_・;)。。(1-1タイムトライアル……土管はギリジャン……)
Σ(゜゜)ハッ!。。(大きくなって、現場でわざと小さくなればいいんやん!)
企画を見失いかけた私に天啓が降り、ギリギリで我に返ります。
そしてこの後、小さいマリオで試すことは忘れてしまうのでした。
〇3-1面
ジャンプ台でのジャンプミスで3週プラスされた14週目。
(マリオのジャンプ台は一番下まで縮んだときにジャンプしましょう。下がっているうちにジャンプを押すと現実世界と同じように慣性の法則でフニャジャンプになります)
ついに現場にたどり着きました。
ここで有名な無限1UPの方法のおさらいですが、階段上でノコノコが一つ上の段に来た時に垂直にジャンプし、踏む。あとはコントローラーを操作しない。それだけでノコノコを何度も踏む動作が発生し、無限1UPします。
が、私を待ち受けていた現実。というか、忘れていた記憶。
意外に「心の準備をする時間がない。」
タイムアップのタイム制限のことではなく、階段をノコノコが降りてくる時間です。
5秒もない。
(後のマリオシリーズの懐を深くした神動作「物を持つ」はこの時まだ実装されておらず、亀の甲羅を階段上に配置することは不可能で、無限1UPのためには「降りてくるノコノコを踏む」ワンチャンスしかないのです。)
そして降りてくるノコノコは2匹。つまり安定を求めれば、前の奴は邪魔。
要求される動作をまとめると、
「前のノコノコを始末し、階段の最適な位置にマリオを配置し、タイミングよく垂直にジャンプする。この動作を5秒以内に行うこと」
道中、3回ミスれば1-1からやり直し。
うん、こう書くとやっぱり条件はそれなりにキツイ。当時の私が諦めるわけだ。
しかし、今や三十路を過ぎた私の忍耐力は伊達じゃない(と思いたい)。
泣くな、当時の私よ。今、カタキを討つ。
前のノコノコは倒さず、ジャンプでやり過ごすと同時に最適な位置にマリオを調整。
これができるようになるまでに5週。着地後のチョン押しがポイント。
そしてノコノコが降りてくるときにジャンプするともう遅く、甲羅がひっくり返ってどっかに飛んでいきます。
ノコノコが上の段に降り立ったときにジャンプ。高度は感覚で調整。
できるようになるまでに1週。
そして、私は無限1UPができるようになりました。
合計20週程度1-1からやり直せばできるようになるみたいです。
1時間くらいでできました。
このように書けば大したことないように思われるかもしれませんが、やはりゲームに要求される判断、反射神経、経験からの調整、時間管理。目的をもってゲームをすれば、本当に色々頭を使います。
当時の子どもだった私の微笑んでいる顔が目に浮かびます。
因縁昇華。井の中の蛙の青い空。
それでは、また次回。
ゲームノスタルジア第2回で。
でわでわノシ
次のテーマはどうしようかな。
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鮫蛙のファミコン用語解説
「ギリジャン」「チョン押し」
技を使用する代表的なゲーム:ロックマンシリーズ
落ちたら1ミスになる穴を超えるためにキャラを落ちるギリギリまで少しずつ移動させ(十字キーをちょんちょん押して少しずつ進むから「チョン押し」)、ジャンプし、届きそうで届かないけど届くようにデザインされた足場に確実に着地するための技「ギリジャン」。
慣れてくると、走っていてもチョン押し無しでギリジャンできるようになります。
キャラクターの半分くらい足場がない状態がギリジャンの合図です。
今回は1-1のゴールタイムを縮めるために、Bダッシュジャンプ後の着地の足場での位置を微調整するために使用しました(微調整しないと次のジャンプが壁に当たって勢いが弱まってしまい、タイムが縮まりません)。
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