鮫蛙日記

日々の日記です。

ファミコンノスタルジア 第2回 けろけろけろっぴの大冒険 ~大王さまを敵視していた私との対峙~

こんにちわ、鮫蛙です。

ファミコンノスタルジア。第2回となる今回は、私が幼稚園児の頃、人生で初めて出会ったパズルゲーム。

けろけろけろっぴの大冒険です。

親戚のお兄さんからファミコンを貰い、マリオを主にプレイしていましたが、他にも様々なゲームを攻略していました。すぐに遊ぶゲームを差し替えできること。それはファミコンの醍醐味の一つでした。

私の目が捉えた白いカセット。ハイドライドスペシャルと本作。最初に手に取ったのは本作でした(ハイドライドスペシャルは後日、姉が手に取り、数秒で死んでいました。姉曰く、「訳がわからん」とのこと)。

そして私の過去の因縁の記憶も共に蘇ります。私は、このゲームをクリアしたことがない。

本日のテーマ

けろけろけろっぴの大冒険をクリアする」

 メロン、グレープ、アップル、レモンの4種類のエリアを1面ごとにこなしていく。全8面。かえるの少年はかえるの少女を無事助けることができるのか。

 まずはメロンエリア。一定方向にしか移動できない回転床を渡っていく迷路だが、基本的には先の道筋が見えればゴールは近い。ゴールから考えていくのが勝負の鍵。お助け雲があれば回転床を蓮の葉(全方向に移動可能)にしてくれる。

 次にグレープエリア。友達のてるてる坊主が導く「見えない道」を渡るのだが、てるてる坊主のスピードが早い。友達じゃないのか? 敵の手先なのか? その方が合点がゆくほどの案内の速さ。「ゴールまでの道はこうだ。じゃあな!」と言わんばかり。一緒に歩んではくれない。このステージがお話の設定上、一番の謎。

 3番目はアップルエリア。一見、普通の道だが、地下通路が迷路になっており、特定の場所しか通れず、しかも不可視のワープゾーンまであり、後半になっていけばいくほど戻されるのが辛い仕様。忘れるな、かえるがジャンプできるのを。

 最後はレモンエリア。乗ったら色が変わる床。同じ色の床にしか移動できない。なぜだ、なぜ黄色の床から緑色の床にはジャンプできないんだ! 同じ色の床でないと踏切が甘くなるのか? 不安になるのか? それとも同じ床にジャンプしないと沈む構造になっているのか!? 乗ってみようよ、とりあえず!
と、個性豊かなステージをクリアすると出てくる第五のステージ「ハートエリア」。

 このエリアは一言でいえば、時間制限付きの「くじ」。糸がからむように行先を分かり辛くされた「くじ」を数秒で選び、そこを主人公が滑っていく。正解なら笑顔とファンファーレ。不正解ならお尻を打って泣いてしまう。正解を選び続けて、最後まで滑り続ければ、てるてる坊主が「てんさい」認定してくれる。それにしても、特筆すべきは制限時間になると、勝手に滑り降り始める主人公。きっと時限式で傾斜が急になる装置を仕掛けられているのだろう。おのれ、大王! 怪我したらどうする!

 1ステージをクリアすると、写されるのは空から落ちてくるアルファベットを巧みに躱す主人公の姿。そしててるてる坊主とステージの看板で休んでいた「かたつむり」が主人公の脇を固める。次の画面ではお医者さん(たぶん父親?)がパスワードを教えてくださって、次のステージへ。

 そしてなんだかんだと、2時間ほどで最終面。色々と疲れるハートエリアはガン無視しました。ついに現れた大王。そして少女の姿はない。そしてついでにてるてる坊主の姿もない。きっと恐ろしい目に遭っているのだ……と想像するもグレープエリアでまたも「じゃあな」と、即効で去るてるてる坊主。彼のメンタルを想像すると、浮かぶは「鋼」の一文字。

 すべてのエリアをクリアし、これで大王との対決か! と思いきや、あっさりと人質を解放する大王さま。「やくそくどおりかえしてやろう」。かえるの少年のひと夏の冒険はやさしい大人と厳しい友人に囲まれ、青春の味がしたに違いない。きっと人質の少女も大王さまにケーキやらジュースやらをねだっていたに違いない。やさしい。

 なんともあっさりとクリアしてしまった。大人になるとはこういうことなのだろうか。しかし、開いていない扉の向こうには、子どもの成長を促したいが、子どもの扱いに翻弄される優しい大人と、厳しい友人からの扱いとのギャップに少しほっこりする世界がありました。

 因縁消化。次回は何のゲームにしようかな。

 最後に一言。

 「ほら、これがパスワードだよ」

 ではではノシ